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デジモンアドベンチャーtriを観てきた。デジモンであってデジモンでない感

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今日はデジモンについて書いていくよ!

今年、無印放映から15周年を迎えたデジモンアドベンチャー
その記念に、無印の続編ということで「デジモンアドベンチャーtri」として全6章構成で映画が放映されることになりました。

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今回はその第1章の放映ということで、23日に早速観に行ってきたので、色々と思うことがあり書いていこうと思います。
ちなみに放映期間は11/21から3週間限定なので、気になる人はお早めに。
初日と二日目の席は速攻で予約で埋まっていましたので、予約していったほうがいいと思います。

ネタバレを含まないで感想を書くと、「僕の求めていたデジモンが7割で、求めていなかったデジモンが3割」といった感じでした。
あと、色々と突っ込みどころもあり、正直なところ「なんだかなぁ」といった感じです。
しかしながら、デジモンの思い出補正で始終鳥肌立ちまくりなので、デジモン世代の人は見ておいて損は無いです!
デジモンのことはよくわからない、という人は見なくてもいいかもしれません。
そんな感じです。

なんというか、
声優……デジモン勢は変わっていないし、子供達は変わってしまったけど悪くなかったしオッケー!
設定……つっこみどころあるわい
ストーリー……なんだかなぁ!
という感じです。

さて
以下ネタバレがっつり含んで書いていきます。
未視聴の方はここで帰りましょう。




まず設定の位置付けなのですが、舞台は2005年(無印の6年後、02の3年後です)となっており、登城人物がみんなガラケーを使っているのが印象的でした。
ディアボロモンの逆襲でガラケーからポコポコとケラモンが出てきたのも記憶に新しいです。
この辺りの年代設定だと、空がヤマトと太一どちも大切に思っていることが描かれているのが嬉しいですね。
同じ日にヤマトのバンドのライブと太一のサッカーの試合が被ってしまい、空が「両方行くには〜!!あ〜〜!なんでもっと早く言ってくれないのよ!」とバタバタしているのが可愛かったです。
個人的にはやはり空には太一という思いが強いのですが、うーむ。
悲しいですね。空とヤマトは02の時点で公式カップルになりましたし、ラストでは結局空はヤマトと結婚して幸せになってしまいましたからね。当時の幼い僕でも衝撃でした。

序盤で個人的に気になったのが、映画開始早々の02メンバーがバタバタと倒されて散っていく謎の差し込みカットです。
デジタルワールド内で今回の敵にフルボッコにされていたんですかね。謎が残ります。
2章では02メンバーも出てくるのでしょうか。

あとは違和感があったのが序盤の太一とヤマトの食堂での謎のじゃれあい。
二人とも大人になったなと思いましたが、色々変わっていないところもあるので、ちょっと違和感のあるシーンでした。
ただ、後半の、いろいろ考えているのにちゃんと言葉に出さない太一と短気すぎるヤマトは無印の頃の性格そのままで、とってもよかったです!(まるで成長を感じられないヤマトの短気な感じには微妙に違和感を覚えましたが)
とくに「知らないうちに色んなものを壊していた。人だって殺していたかもしれない」と考える太一の成長はとても良かったですね。
そこからのプチ和解とジョグレス進化の流れは微妙に不自然でしたけど。

作画に関してはは本当に不安でした。
特に、クワガーモンの体長が突然20mくらい(高速道路くらいの背丈)になったり3mくらい(街路樹よりちょっと低い)になったりと、不安定すぎる作画。
クワガーモンの体長が全く安定していない!
ちゃんとチェックしているのか不安です。
キャラクターの動きも劇場版レベルではないかなという印象。なによりも、違和感が先行するぎこちなさが随所にありました。ぎこちないのは翼だけにしてください。
ただ、選ばれし子供達に関しては、実際そこまで違和感は無かったのでホッとしました。
頭の中でしっかりと補完されました。

演出も結構不安で、劇中時間数10秒で昼間から夜中になる謎の時間経過の演出とかも混乱しました。
アグモン登場!→グレイモンに進化してクワガーモンと激突!→からのデジタルワールドの歪みを通って羽田空港にワープ!……のところです。
「いやいや、昼間の14時くらいっていう設定だったろ」と心のなかでツッコミを入れていました。一瞬で何時間経過したのかと。
「デジタルワールドに歪みが生じていて、突如として現実世界とデジタルワールドの世界の時間の進み方が歪み、本来であれば現実世界の数分がデジタルワールドの何十日になるのが逆転した」ということなのでしょうか。
しかしそれでも、「じゃあなんで太一はグレイモンが歪みの中に消えた時と全く同じ場所でずっとグレイモンの名前を叫び続けていたの?」となります。
う〜ん。不思議!
あとは高架下に選ばれし子供達が集まって話し合いをしている時、みんなが方向性に関して激しく言い争いをしているのに、全く何も聞こえていないかのように一人で「プーアール茶が〜」とかぶつぶつ独り言を言いつづけている光子郎が普通にホラーで怖かったです。
「太一さんもヤマトさんも、こんな時にやめてくださいよ」くらいは言いそうなものですが。
せめて黙るとかあるでしょう。
どういう意図なのかわからなかったです。

時間関係の演出でもう一つ気になることが。
羽田空港にワープしてしまったグレイモンを追うために太一がお台場から羽田空港まで移動するシーンです。
西島先生の車でお台場から羽田空港まで移動するわけですが、Google先生に聞くと所要時間は約15分です。
15分って結構長いですよ。その間拮抗し続けられる驚くべき体力を誇るグレイモンとクワガーモン。
ここ、「超パワープレーでカットとカットをつなげたな!」と思いました。
というよりそおそも、「羽田空港にワープさせた意味はあるのか?」という感じです。
謎機関の人間を出さなければいけなかったという設定上の都合はわかりますが、それを「遠くの場所まで選ばれし子供達を運ぶための足」として登場させるのはさすがに謎でした。もっといいやり方あっただろ……というのが正直な感想です。
戦いのエゴであったり危険性であったりを描くのであれば、市街地での戦いで太一も認識していますし……。
おかげでグレイモンの戦いが凄くチープな印象になってしまいました。
さらにその後、クワガーモンが3体に増えるわけですが、選ばれし子供達も丈とミミを除いて全員羽田に集合します。
クワガーモンに対して選ばれし子供達は分散して戦いを挑むわけですが、太一&ヤマトが対処していたクワガーモン以外は瞬殺したのにその後加勢に来ないその他選ばれし子供達の謎……。ガルルモンがボコボコにされてるのに何やってるんですかね。

あと、欲を言えばそれぞれの選ばれし子供達とデジモンの再会のシーンを少しでもいいので描いてほしかったです。
僕たちにとっても本当に久しぶりの再会なので、再会気分を味わいたかったなと感じました。

ここまでかなりネガティブな意見が多くなってしまいましたが、良かった部分もあります。
デジモンの進化の部分は最高でしたね。CG感がそんなに強く出ていないので、違和感なく観ることができます。

あと、何と言っても感動したのは、音楽です。
デジモン無印のOPと言ったら、和田光司さんによるOP「Butter-fly」以外考えられないですよね!最高でした〜!
ご病気をされて声は少し変わっておられますが、変わらない高揚感!
これを聞くためだけに劇場に足を運ぶのもアリです。

まとめ

無印を好きだった人なら、ひとまず観ておいて損はないかなと思います。
どこかしらかは楽しめるはずです!
デジモンにそんなに興味無いんだけど……」という人は、正直なところあまり楽しめないかもしれません。

とりあえず、タケルの「一番好きなのはお兄ちゃんだから」発言は僕の中ではギリギリアウトでした!!!!

ではでは今日はこの辺で
ば〜い!