じゃっくんろーる!

ゆるく生きてます

<君の名は。>が良すぎて1週間で3回観て色々まとめてみたよ。

天気の子のレビューもしました。
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正直、想像をはるかに超える良さで戸惑っています。
気がついたら今朝3回目の「君の名は。」を観終わっていました。完全に無意識だわ。

さて、これだけ観ると色々と情報が整理できてくるので、もう一度まとめてみようと思います。

ネタバレがあるので注意です。
まとめに入る前にひとまず三回観た感想を叫ぶなら「やっぱりめっちゃいい〜!!!あと、来世は東京に住む美少女JKになりた〜い!!!」です。

デートでも思いっきり使える最強の映画なので、カップルも多いです。

また、映画を観終わったら各所の伏線を公式のサイドストーリーで拾えますのでこちらも是非!
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さて早速以下から書いていきます。



ネタバレあるんで、回れ右!
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ほい。







では書いていきましょうか。

はじめに→「思い出補正があるから楽しめたのかと思っていた」

前置き的。3回観たおおまかな思考の変遷。

1回目視聴。思い出炸裂
1回目観たとき、信じられないほど満たされました。
けれど、この興奮はきっと<秒速5センチメートル>で満たされなかったボーイミーツガール欲がしっかりと満たされたからなんだろうな、と思っていました。
<秒速〜>は、結局最後会えずに二人はすれ違ったまま終わるじゃないですか。あれを観たときは「こんなに切ない物語があっていいものか!!!」と非常に心をえくられたものでした。本当にone more time, one more chanceという感じでした。

で、今作も最後の最後で外苑前の歩道橋で二人はすれ違い、振り返るけれどもお互いのすれ違いは続いて、そのまま歩き去ってしまう。
もうあの場面で「終わった……」と思ったのですけれど、結果きちんと会うことができた。
凄く良かった。「これを待っていました!」と言わんばかりの良さがありました。
なので、1回目観たときはこのカタルシスがあったからこその感動なんだと思っていました。

2回目視聴。普通に良い
そこで、この感情を抜きにしても楽しめるのかどうか試しに2回目足を運んでみました。

ぼく「うわあ最高。何が最高って、絵も演技も音楽も背景も作画も動画も何もかも全部が最高。」

カタルシス抜きにしても最高でした。
そして感想が変わった点があるとすれば、1回目観たときには「ラストシーンはもっとインパクトが欲しかった!」と思っていたのですが、2回目観たときには「ラストはあれだからこそ良い」という感想になったところですね。
「もっとインパクトが〜」は以下で書きまくっています。
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結局ラストにインパクトを求めてしまったのは、<秒速〜>のあのモヤモヤをぶっ飛ばして欲しかったからなんですよね。
でも、今作を一つの物語として独立のものとして観ると、このラストで良かったと思いました。
ここはむしろ、新海監督作品を今まで見たことのなかった人の方が純粋に楽しめたかも。
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3回目視聴。
そして3回目。純粋に浸りに行きました。
3回観てもまだ良さが損なわれないのは凄いです。
というわけで再び今まで気になっていたこととか改めてまとめてみようと思います。

時系列

まずは時系列を確認しましょう。

西暦800年頃
現在の糸守町の場所に隕石が落下。
山奥に落ちた隕石が御神体として祀られ、以降隕石による災害が起こらぬよう宮水神社にて祭が行われるように。
宮水の巫女はそのため、時間を超えて未来に生きる人間と入れ替わるようになる。(未来の情報を知って災害を未然に防ぐため?)

西暦1800年
まゆ五郎の大火。
隕石や巫女など、祭に関する記述は全て焼失。
以降、形式的にではあるが祭は継続し、伴い巫女の力も引き継がれ続ける。

西暦2013年夏
三葉(高1)、瀧(2016年。高1)と初めての入れ替わり。
口噛み酒を奉納。
東京に行き、瀧(2013年。中1)と会う。
髪を切る。
彗星落下。
時空間の歪みにより、瀧(2016年。高1)と会う。 俺感動。
名前を忘れる。

西暦2016年夏
瀧、三葉と入れ替わり。
岐阜へ三葉に会いに行き、入れ替わっていた三葉が3年前の人物で、彗星事故で既に亡くなっていると知る。
色々頑張って時空間の歪みにより2013年夏へ。三葉(2013年。高1)と会う。 俺感動。
三葉生還ルートへ切り替える。
名前を忘れる。

西暦2021年冬(2月頃?)
瀧(大学4年)就活中。
新宿駅サザンテラス口スターバックス(?)にて勅使河原と名取を目撃し、何かを思い出しそうになる。
その後、歩道橋にて三葉(社会人3年目)とすれ違うもニアミス。

西暦2021年春(映画の冒頭シーン)
瀧、中央線快速に乗る。
三葉、中央総武線に乗る。
電車越しにお互いを認識する。 俺感動。
瀧、新宿駅南口から走る。
三葉、千駄ヶ谷駅から走る。
再会、そして、「「君の名前は」」

3箇所だけ突っ込みどころがありそうなので、それに対する仮説を書いておきます。

まず、入れ替わっていた時に西暦の違いに気付かなかったのかい!っていうところ。
日にちと曜日のズレとか、日記を書いていたなら西暦のズレとか、気付かない方が難しい。しかしながら、夢の中のことなので詳しくは難しいですよね!

あと、ラストの新宿駅千駄ヶ谷駅から走って再会するシーン。再会場所が四ツ谷須賀神社なの、何故かすごく遠回りです。
これも一応、架空の土地ということで問題は無さそうですが!フィクションなのでね!

(追記。 コメントで指摘いただきましたが、瀧がついたのは四ツ谷駅ですね。東京方面行きの中央線快速と中央総武線でした。四ツ谷駅千駄ヶ谷駅の丁度中間あたりが須賀神社なので、問題ありませんでした!)

最後に、亡くなった三葉の心が、何故か亡くなる前の時系列の瀧くんの体に入るところ。
ここら辺は新海監督の「心はなぁ!物理を超越するんだ!!」っていうメッセージでしょうか。
瀧くんの心の時間自体は時系列とは違い、三葉の亡くなった後のものになっているので、もしかしたら心の時間軸で合わせたのかもしれないですね。

こう時系列で見てみると、なかなか面白いです。

あと、三葉と瀧くんの年齢が実際は3つ離れているの、めちゃくちゃキュンとしません!?
めちゃくちゃキュンとする。

小ネタ・作画ミス・聖地巡礼

映画に散りばめられている小ネタをまとめてみました。

ユキちゃん先生
公式インタビューでも明言されていますが、これは前作<言の葉の庭>の雪野先生その人です。
声と名前と作画で「もしや!」と思っていましたが、まさか本物とは思いませんでした。
作画も<言の葉の庭>を担当された方がやられたようで、最高のファンサービスですね!

彗星で亡くなった人の名前
最初観たときに違和感があってじっと観てみたのですが、最初の犠牲者リストに三葉の父親や勅使河原の両親の名前が無いんですよね。
あと名取ちゃんのご両親も。
三葉の父親がいないのは町役場が被害範囲外だから、というのはわかるのですが、それ以外が少し不思議。
特に勅使河原父は三葉生還ルートの時は神社に登場しましたし。
予想としては、おそらく三葉死亡ルートの際は勅使河原が学校サボって色々やっていなかったので普通に仕事場(被害範囲外)にいたっていうこと。
名取ちゃんのご両親も共働きで外出中だったっていう予想を立ててみました。

それにしても、あのシチュエーションだったら雪野先生も余裕で1回目はお亡くなりになっていたわけで、いやあ本当に良かったです。
雪野先生も助かって本当に良かった。ぼくはそれを含めて嬉しいです。

作画ミス

巷では彗星軌道が話題ですが、個人的に気になったのは2点でした。

まず、後半で瀧(in 三葉)が父親に避難指示を出すように頼むシーン。
ネクタイに掴みかかった際に右足を踏み出しているのですが、横から見た際の初めのカットでは右足が消えています。
机の陰に入ってしまっているのかと思いましたが、次のカットでは右足がちょっと見えていたので、塗りわすれなのかと思いました。
でも可能性としてはやっぱり机の陰に入っているというのが妥当なのかな。

もう一つは、瀧くんが口噛み酒を飲みに行くシーン。
御神体の場所まで行く際に川を渡りますが、腰まで浸かっていたはずなのに濡れているのは太ももまで。
ここは謎でした。


このくらいですね!

聖地
行けるところはちょくちょく行ってきました!

瀧くんのバイト先のイタリアンは新宿御苑のカフェ ラ ボエム。
内観写真 : カフェ ラ・ボエム 新宿御苑 (La Boheme) - 新宿御苑前/イタリアン [食べログ]
内装とかそのまんまですね。

瀧君の高校は場所的には都立新宿高校(偏差値69)(結構頭いい)。
でも、内装は広島の基町高校です。
※学校への聖地巡礼は控えましょう。

瀧くんと奥寺先輩のデート先は六本木の国立新美術館
国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

デートの待ち合わせ場所は四ツ谷駅の赤坂口改札。

最後の坂は四谷の須賀神社


歩道橋は信濃町。駅前すぐの歩道橋です。

電波塔のアングルも信濃町でした。歩道橋足元から。

それぞれカタワレ時に撮れたらもう少し良かったですね。

ちなみに糸守町の湖は長野県の諏訪湖がモチーフです。
新宿から諏訪湖まで電車で2時間ちょい、値段は6千円弱。行けない距離ではないですが、時間的に断念しました。

また、奥寺先輩と司と延々巡っていたのは岐阜県の飛騨古川駅周辺です。こちらは都心から約5時間と1万5千円。めちゃくちゃ遠い!!

その他の詳しい聖地はこちらのサイトがめちゃくちゃ良くまとまっています。
blog.livedoor.jp
www.google.com

1回目観た時気になった部分・伏線

前のブログで色々書きましたが、以下理解できたのでまとめておきます。
〈君の名は。〉終わった瞬間心の中で絶叫しながらガッツポーズの最高の出来。 - じゃっくんろーる!

奥寺先輩と司はなんであんなカジュアルに旅行に付いてきたのか
普通に司も高木も同じバイト仲間なんですね。
作中に全くバイトが被るシーンが無かったので理解に時間がかかりました。
だから奥寺先輩と司ももともと仲が良いし、その流れで付いてきたんですね。
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瀧くん無双の詳細が知りたい
チラッと映りましたが、お互いのスマホの交換日記に書いてありましたね。
すぐ画面が切り替わってきちんと見れませんでしたが、ビジュアルブックかBDで確認ができそうです!
かろうじて「悪口を言われたっぽかったから、机蹴って黙らせた。」は読めました。

父子関係
これもラストの雑誌記事とかネットの記事とかをきちんと読めばわかりそうでしたね。
三葉の説得から住民の避難まで、所々書かれていそうなカットがありました。
これもBDで確認ですね。

前前前世のエディットバージョンが欲しい
劇中で使われている前前前世、歌詞が後半違うんですよね。
めちゃくちゃ聴きたいです。
11月にもまたアルバムを発売するようで、そちらの方にmovieバージョンではないものが収録されるので、期待です。

彗星事故から8年経ってもお互い拗れた大人になっていなくて本当によかった

昨晩、久々に<秒速5センチメートル>を観たのですが、どうにも主人公がこじらせてしまっていて非常にもどかしかったです。
しかしながら、学生時代に観た際は心を盛大に抉り取られたのに対して、今観たら謎の爽快感がありました。
主人公の言葉を借りて言うのであれば、「心の弾力が失われた」っていうことなのかと思い危機感を抱きました。
しかしながら、「君を守る力が欲しい」と言っていた主人公が都会で消耗して、その心が完全になくなっているのに気づいて仕事を辞めるの、ちょっと心にきましたね。

さて、同様に今作の二人も大人になって東京の荒波に揉まれているわけですが、今回の二人は健全に育っていて良かった!
特に瀧くん!
キャラクターデザインの田中将賀さんも仰っていますが、瀧くんは「新海作品初の強いイメージの子」ですね。
あと、友達にも非常に恵まれている。奥寺先輩もいるし、環境が良い!
こじれずに大人になり、きちんと!すぐに!運命の人に気づいたらすぐに振り向く!ここがまたいい。

秒速だと「今振り返れば、きっと彼女も振り返ると思った……」ゆっくりゆっくりゆっっっっっくりと振り向く。
踏切を渡り終わって閉まってから振り向く。(遅いんだよ!!!!!!)
電車が来て、結局顔すら見れないままサヨウナラ。
ってなりますからね。

あと、三葉の方も瀧くんを忘れずにいたのが非常に良い。
ラストのところで「これでも結局三葉は結婚とかしちゃっているオチなんだろ!!??え!!!???」と思っていましたが、左手の薬指を確認した瞬間ガッツポーズ!!!!
さすがに社会人2年目で結婚はしないですか。そうですよね。よかった。本当によかった。

三葉もいい感じに体に丸みが出ていて、非常に良かったですね!
個人的には髪の毛は切ったあとの方が好きでしたが、社会人になってあの短い髪にあの組紐の結び方をしていたらイタいですから、結果オーライです。

インタビューまとめ

以下では「ユキちゃん先生」に関して新海監督が公式でコメントしています。
www.animatetimes.com

作画に関して書いていて非常に良いです。特に沖浦さんに関する言及。
kai-you.net

神木くんと上白石さんのお話が良い。お二人の演技が本当に素晴らしかった。
columii.jp

新海監督とRADの野田さんの対談。ここだけの制作秘話が色々あって良い。
例えば、「手に『うぬぼれるな』とか顔に『バカ』とか書くやり取り、あれは最初なかったんですよ」の理由とか。
ro69.jp

最後に。その後。

君の名は。のその後は脳内で補完しまくっています。
個人的にはRADの歌詞にあるように、もう一度初めましてをして、そこから昔話に花を咲かせて欲しいです。過去のことを全部思い出すかどうかより、ある程度昔話ができる程度でもそれはそれでキュンキュンですね。

新海監督の作品は「どんなに物理的に距離が遠かったりすれ違いがあったりしても、それでも心だけは絶対に1番近い位置でしっかり繋がっているんだよ」っていうことを伝えてくれているので、今作品では心の距離を考えると、きちんと2人は物理的にも近い位置で繋がれたので少しずつお互いの心の答え合わせをして欲しいですね。<雲の向こう、約束の場所>では「夢から覚めたら伝えたいこと、忘れちゃったよ」「それでも、目が覚めたんだから、大丈夫だ」(うろ覚え)となりましたが、今回は夢の行動(入れ替わっていた時の行動)がお互いの現実に爪痕を残しているので、思い出すきっかけは大量にあるのです。

例えば瀧くんの絵。三葉に見せれば2人で色んなお話ができそうですね。

う〜ん。良い!

……
さてさて、いろいろ書いてきました。
個人的にはあと2回くらいは観てもいいかなと思っています。
あとはビジュアルブックを予約している(買おうと思ったら既にどこも売り切れだった)ので、届いたらこちらも熟読しようと思います。
諏訪湖にも行きたいし、君の名は。ポケモンGO以上にいろんなところに足を運ぶかもしれません。

もう本当にいろんな人に観に行って欲しい作品。
合う合わないはあると思うけれども、とても素敵な作品なので是非!!!

あと、公式のサイドストーリーが各所の伏線拾っていて最高だったのでまとめました。
www.jacknrollll.com

視聴1回目の興奮を書きまくったもの。
www.jacknrollll.com


ではでは今日はこの辺で。
ば〜い!