じゃっくんろーる!

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<君の名は。>映画を観たら絶対にAnother sideも読め(文末にネタバレ有)

天気の子のレビューもしました。
www.jacknrollll.com

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はい。君の名は。がテーマの記事もこれで3つ連続となりました!
しつこくてすみません。

今回の記事も映画のネタバレを含みますので、映画をまだ観ていない方はお戻りください。
本の内容については1番下でしかネタバレしていないので途中までは安心してお読みください。

さて、今回書いていくのはこちらに関して!

映画<君の名は。>の公式サイドストーリーです。
感想を一言で表すなら「映画を観た人は絶対に読んだ方がいい!」です。
品切れなのでkindle版オススメです。

以下書いていきますね。

まず内容

合計4つの章から構成されていて、それぞれ視点が異なります。

それぞれ
第1章は三葉の体に入った瀧の視点
第2章は勅使河原の視点
第3章は四葉の視点
第4章は宮水としき(三葉の父親)の視点
です。

個人的にはこの第1章が読みたくて買ったのですが、結果としては「映画を観た人は第4章を読みなさい!!!!!」と声を大にして言いたい作品でした。
本当にこの章のためだけに本を買ってもいいくらいのものです。

あと、読んでみると以外と第3章の四葉の章も良かったです。
一葉さんの三葉(瀧)への対応など、周囲の反応がきちんと作中の伏線を回収する形で描かれており、好印象です。

ただ、全体的に「宇宙」に「ユニヴァース」とか読み仮名がふってあったりなど、言葉選びが世界観と合わない部分があるので、注意が必要かもしれないです。

第4章が本当に良い

本当に良い。
ネタバレにならない程度に第4章のあらすじを3行で書くと

なんで映画のラストできちんと避難が行われたのか
三葉以外の宮水の巫女の役割はなんだったのか
三葉と何で仲悪いのか等その他の謎が全部わかっちゃうぞ!!

といった感じです。
映画の中できちんと描かれていなかった消化不良の部分を、この章で一気に解消された感覚です。

もうこの際3行以上で箇条書きにしますが、ここでわかるのは


なんで映画のラストできちんと避難が行われたのか
三葉以外の宮水の巫女の役割はなんだったのか
三葉と何で仲悪いのか
どうやって宮水の婿になったのか
繭五郎の大火で消えた文献はどのようなものだったのか

の5点です。
かなり満足。すごく満足

他、判明する伏線(わからなかったこと)

第4章で判明することは上にまとめましたが、その他で補完できること・わかることも以下に書いておきます。
これだけ映画を公式のサイドストーリーで補完できるのですから、最高でした。

バスケの時なんであんなに三葉の胸が揺れたのか
バス停カフェはどうやって作られたのか
散々不審な現場を目撃していた四葉が何故根本的な不信感を抱かないままだったのか

です(以外と少ない)。
というか、第4章以外は補完している内容がひとつずつですね。

個人的には最初のバスケの乳揺れは気になっていました。
あと、ラストシーンで庁舎に走っている時の乳揺れも!!!!!
乳揺れシーンは沖浦さんが描いているんだろうなと思ったら、案の定下記インタビューで言及されていて嬉しかったです。
kai-you.net

沖浦さんが監督の乳揺れ最強作品です。
www.jacknrollll.com

この素晴らしい(物語にも非常に素晴らしい)シーンも多分、バスケの時と同じ補完情報と同様なのでしょう。

素晴らしい。


ということで紹介してきました。
本当にオススメなので是非読んでほしいです。
先日やっと公式ビジュアルガイドを手に入れましたが、こちらのサイドストーリーの方が心に響きました。
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では以下ネタバレ書いていきます。





全力ダッシュで回れ右&転んでローリング!!
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ではネタバレしていきます

上であげた伏線8個全部を簡潔にまとめておきます。

おさらいすると

1.バスケの時なんであんなに三葉の胸が揺れたのか
2.バス停カフェはどうやって作られたのか
3.散々不審な現場を目撃していた四葉が何故根本的な不信感を抱かないままだったのか
4.どうやって宮水の婿になったのか
5.三葉以外の宮水の巫女の役割はなんだったのか
6.繭五郎の大火で消えた文献はどのようなものだったのか
7.三葉と何で仲悪いのか
8.なんで映画のラストできちんと避難が行われたのか

1.バスケの時なんであんなに三葉の胸が揺れたのか

これは単純に、ノーブラだったからです。
瀧くんがブラジャーを付けるのが嫌だったんですね。
最高です。
ちなみに三葉の胸は「大きくはないけど主張する胸」というような表現で表されています。

2.バス停カフェはどうやって作られたのか

実はこのカフェ、勅使河原の発案でした。
映画を観ている時は瀧くんの発案で作ったのかなと思っていたのですが、違いました。
町に対して不満を抱いているけれども、土建屋の息子として将来も町にい続けなければいけない身として、なんとか町を作り変えていこうという意思の表れでした。

結果として彗星が落ちてきて土建屋は消滅。
晴れて東京に出てくることのできた勅使河原くんなのでした。

3.散々不審な現場を目撃していた四葉が何故根本的な不信感を抱かないままだったのか

一葉さんの反応が大きく役に立っていたみたいです。
不審に感じた四葉は真っ先に一葉さんに相談しに行くのですが、一葉さんは「そういうもんでしょ」といった反応。四葉もつられて「そういうものなのかなぁ」と納得させられてしまいます。

この章では、入れ替わりのかなり早い段階から一葉さんが気付いていたことがほのめかされています。

また、この章を読んでいてふと思ったのですが、もしかしたら映画のラストに出てくる高校生四葉のシーンは、誰かと入れ替わっている四葉かもしれませんね。
というのも、文中に、三葉のしっかりした姿にあこがれる描写があるので、多分四葉も高校生になったら髪の毛を編み込んだりしちゃうと思うんです。
それなのにラストシーンでは瀧くんが入っている三葉と同じように簡素な二つ結び(三葉はポニーテールでしたが)で、表情もちょっと擦れた感じ。

あるかもしれませんね。

4.どうやって宮水の婿になったのか

単純に書くと「二葉と結婚したかったから」です。

3行で書くと
民俗学者だった宮水としきは、研究の一環で糸守町の宮水神社を訪れる。
そこで二葉と出会い、すごく話が合う上に「初めて会った時にあなたと結婚する気がした」とか言われて惚れちゃう。
二葉は一人っ子のため宮水神社を無くすわけにはいかず、婿入りすることに。
です。

二葉の「あるべきところに自然に導かれる」という言葉と、亡くなる間際の「これがお別れではないから」という言葉がキーワードです。

5.三葉と何で仲悪いのか

少し背景の説明が必要なので3行でまずまとめふと
二葉には神がかった直感力のようなものがあり、町の人たちからも非常に慕われていた
しかしそのため、町が二葉を必要としすぎ、二葉は高校卒業後も町にとどまり続けた
二葉が亡くなり、宮水としきは「娘たちも同じような運命をたどるのではないか」と危惧する
ということがありました。

その上で、宮水としきは、宮水神社を中心として回っている糸守町を行政中心の町へと変えていこうと決意します。
そのためにはまず自分が宮水神社から離れる必要があり、同時に三葉や四葉を守るためにも2人も神社から連れ出す必要がありました。

しかし連れ出す際に一葉さんと大ゲンカ。
三葉と四葉は怯えてしまい、一葉のもとにとどまることに。
三葉はこの状況から、「父親に捨てられた」と思い込んでしまう。
宮水としきも、成長する三葉に妻二葉の面影がかさなり、つらい記憶が蘇るので疎遠に。
見事にすれ違いが発生してしまったわけです。

6.繭五郎の大火で消えた文献はどのようなものだったのか

話は前後しますが先にこちらの説明を簡単にしておきます。
簡単に3行だけで終わらせます。

糸守の人はもともと星を信仰して暮らしていたが、その星が降ってきて大被害
以降、星を龍に見立てて、神話で竜を退治した機織りの神を信仰することに
機織りは人々のコミュニケーションや連携を表していて、だからその象徴となっている組紐って大切なんやよ

ってことです。
宮水としきと二葉が仮説を立てながら語っています。

これを踏まえて最後2つの説明にいきましよまうり

7.三葉以外の宮水の巫女の役割はなんだったのか

どうやら、1200年前の災害の後に信仰を変えてから、既に今回の彗星災害が予見されていたようです。

三葉以外の役割は二葉の役割しか描かれていませんでしたが、二葉の役割は「宮水姓の人間を、彗星が落ちてくるタイミングで、町の行政機関を全て動かして町民を避難させることができるポストにつかせること」でした。
この役割自体は二葉は理解していませんでしたが、上にあげた「神がかった直感力」で、全てそうなるように行動をしてきました。(ここら辺の詳しいところは本を読んで)

同様に、過去の宮水の人達も今回の彗星被害のために多くのことを実行してきたのではないでしょうか。
例えば「彗星被害が及ばない場所に大きな学校を作る」であったり、もしかしたら「勅使河原一族に土建屋になるよう仕向ける」とかもあったかもしれません。

8.なんで映画のラストできちんと避難が行われたのか

ということで、彗星が落ちる日に三葉(瀧)に胸ぐらを掴まれることで三葉の異変に気づきます。
そして終盤、停電事故中に、大ゲンカし決別した義母(一葉)が役場に訪れ、宮水としきは自体の異常さを再認識することになります。
一葉は三葉の今までの行動を説明し、三葉の話を聞くように説得。

窓の外で三葉の予言通り2つに分裂した彗星を発見し、宮水神社の信仰や二葉の神がかった直感力など多くのことを知っている宮水としきは、色々考えて(本を読んでくれ)1つの仮説に行き着きます。

「まさか、今、自分が、この立場で、ここにいるということが、定められた1つの導きだというのか」
「そういうことが、『あるべきところに自然に導かれる』ということなのか」

そして現れた三葉に妻二葉のはっきりとした面影を認識し、亡くなる際の「これがお別れではないから」という言葉を思い出し、全てを理解します。

そして避難に至る。
ということです!!!!

以上!!

いやしかしこれ以上の情報が本にはまとまっていますので、やはり是非読んで欲しい!!!!
本当に!!

そして再度映画を観に行きましょう。

ではではきょうはこの辺で。
ば〜い!