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記憶力を養えばストレスフリーな生活が!伊藤真『記憶する技術』

こんにちは!じゃっくんだよ~

 

先日、伊藤真氏の「記憶する技術」という本を読みました。

ちなみに伊藤真という方は弁護士でもあり、伊藤塾という塾を経営している方でもあります。

僕は実は法学部で、大学一年生の時は「弁護士になろう!」なんてことを考えていた時期もあり、その時にこの伊藤塾に通っていたこともありました。

もちろん伊藤真先生の授業をとっていましたとも!

 

そこで、この方の説明のうまさや論点の整理の仕方の綺麗さなどを目の当たりにして、「すごいな~」と思っていたので、久々に名前を目にしてついつい買ってしまいました!

 

記憶に関して、なかなか面白い引用や考えがまとめてあるので、一読の価値はあるかと思われます。

今日は、その内容の中でも気になった部分をまとめてみますね!

 

 

”「ストレス」は記憶力の天敵である”

伊藤真氏が本文中で引用している池谷裕二氏の「ストレスは記憶力の天敵」という本に、以下のような記述があります。

 ストレスはそれに慣れることによってストレスでなくなるが、この「ストレスに慣れる」という状態が、まさに「ストレスに慣れたという状態を脳が記憶すること」にほかならないからである。

(中略)

 だんだん環境に慣れてくると、ストレスが減ってくる。会社やクラスにいる日地たちは変わらないし、環境そのものは変化していないのに、自分が感じるストレスは減少する。これは今の環境をストレスに感じる必要はない、と脳が記憶したからである。その記憶がストレスを押さえ込んだと言える。

 なるほど、確かに自分にもこういった経験があります。

例えば新しい仕事に着手したとき、初めのうちは右も左もわからずてんやわんやしてしまいがちですが、ある程度仕事に慣れてくると突然視界が開けたように仕事の全体像が見えてくる時とか。

これが「ストレスに慣れた状態」だったのですね。

 

つまり、仕事の情報をいちはやく頭の中で整理して仕事に早く慣れるようにすると、その分記憶する余裕が生まれますよ~、ということですね。

むむむ、当たり前のことですが、難しい。

 

また、「記憶がストレスを押さえ込む」ということは、つまり、「事前情報が新たなチャレンジに伴う不安や恐怖を取り除く」ことをきちんと説明してくれますね。

将来発生し得るストレスを未然に防ぐためにも、案外、インプットの作業は生存戦略として重要かもしれません。

 

受かる人のカンニングペーパー、落ちる人のカンニングペーパー

カンニングペーパー……今となっては少し懐かしい響きですが、こちらも「なるほどたしかに!」という内容です。

 私はわざわざカンニングペーパーのようなものを作ることがあった。するとその作業の仲で、情報の整理、メリハリづけ、さらにはきちんと整理して書き込むということが行われるので、自然に頭に入ってしまうのだ。

(中略)

 記憶するための素材づくりは、素材をつくるその段階からすでに記憶は始まっている。

 読んでいて「確かにな~~」と強く思いました。

最近はただ情報を読むだけの人が多いですけれども、そういった情報って、結構無意識のうちに忘れてしまっていたりしますよね。

自分なりに頭の中で整理して落とし込むことは、やっぱりなんだかんだで重要です。

まあ、だから僕はブログを書いている部分もあるんですけどね!

 

あとは、どのような媒体で「素材づくり」をするかですけれど、これは「絶対に紙じゃないと嫌だ!」という人と、「電子媒体でもいいじゃない」という人がいると思います。

これは育ってきた環境に依存すると思うので、一概にどちらが良いというのは言うことができません。

僕は、「共有しやすい」という点でデジタル派ですけどね。

 

整理が苦手な人は、記憶力も弱い

……耳が痛いです。

僕は整理整頓がかなり苦手な方です。なかなか部屋も片付きません。これは何とかしなければいけません。

 

記憶するという行為は、膨大な量の情報を1つずつ整理し分類する作業です。そして、この1つずつ整理し分類する能力は、もちろん、日常の整理整頓においても如何なく発揮されてしかるべきでしょう。

もちろん、「部屋が汚くても情報を整理するのが上手で頭が良い」という人はいるかもしれません。しかし、それならば、その人が整理し分類する能力を1つの体系として身に着けることができたとしたら、多分ものすごく高い位置まで記憶力を高められる気がします。もったいないですね。

 

僕は今日から部屋の整理に力を入れ始めましたよーーー!!

 

もって生まれた記憶力に、大して差はない

 記憶力に差があるのではないのだ。記憶する対象に差があるだけの話である。

 確かに、記憶力は「そのものにどれだけ興味関心を注いでいるか」に比例しているような気がする。

例えば、サッカーが大好きな人は難しい横文字の外国人選手の名前をスラスラと背番号国籍も含めて言えるし、同様に歴史が好きな人は年号・出来事の名前・関わった人物・場所などを瞬時に答える。

同様に、物理が好きな人や電気が好きな人もスラスラと何やら難しいことを話すものだ。

僕なんかは、多少ではあるが、アニメのことであったり心理のことであったりはしゃべれる方であると思う。

 

このどれも「記憶力が良いからスラスラ喋れる」のではなく、「好きだから自然と覚えてしまう」という理由の方が大きいのではないかと思う。

しかし、世の中には「そんなに好きじゃないけど覚えなければいけないこと」というものがたくさん存在している。そんな時に、その対象に向けて、どれだけ好意的な感情を作り出すことができるかっていうことが重要になってくるんだと思います。

つまり、世に言われる「記憶力が良い人」っていうのは、自分の感情コントロールが上手な人なのではないかなと思うんですよね。

意識的にせよ無意識的にせよ、「好きだから覚える」感情を多少なりとも動かしている気がします。

 

脳の仕組みが教えてくれる、記憶の仕組み

同じく本文中で引用されている池谷裕二さんの「記憶力を強くする」の記述です。

 脳の中の一つの神経細胞は、他の神経細胞ともつながっている。その数、何と一万個。神経細胞1つが他の一万個の神経細胞とつながって、電気的な信号のやりとりをしているのだ。

 そして何か刺激が与えられて、神経細胞に信号が伝わったとき、それを次の神経細胞に伝えるかどうかは、伝えられたその神経細胞が判断する。

 たとえば一万個の神経細胞とつながっていて、そのうち二つや三つから同じ信号が送られてきても、受け取った神経細胞は反応しない。

 だが一万個のうち一〇〇個くらいから同じ信号が送られてくると、「これは重要な信号だ」と認識して、次の神経細胞に信号を送るのだそうだ。

 つまり受けた刺激の強さによって、信号が送られるかどうかが決められている。印象を深く刻みつけたり、何度も繰り返したりして、刺激をすると覚えやすいのは、こんな科学的根拠があったのだ。

 僕「へええええ~~~~~~~」

なるほど、今まで反復学習は効果があると感覚ではわかっていましたが、実はこんな科学的根拠があったなんて!

ビックリでした。

なんだかんだで記憶というのも電気信号なので、「あの人を一目見た時に、電撃が走った気がした」という一目惚れエピソードは、もしかしたらこの神経細胞の信号が一万個全部送られちゃっているのかもしれませんね。

 

人は、自分の力だけで生きているわけではない

最後に、この一文を読んで心が軽くなったような気がしたので紹介します。

 すべて自分に原因がある、自分が悪いと思い込むのは、自分に万能の力があると思いあがっているのと同じだ。

(中略) 

 私がうまくやればよかったではなく、もっとほかの人にうまくやってもらうために、どんなことができたのか、と考えるべきだった、と。

自責の念というものも、結局は記憶なわけです。

しかし、そういった負の記憶はあまり持ちたくありませんよね。

だったら発想を変えてみればいいわけです。

次の行動につなげられるポジティブな記憶に結び付ければ、オッケー!

 

以上、いろいろまとめましたが、これはほんの氷山の一角です!

気になる方は是非手にとって読んでみてくださいね~~~!

 

 

 

ではでは!